流れを渡さぬ横浜~終盤まで揺るがなかった総合力~山梨学院VS横浜【第78回春季関東地区高等学校野球大会:準決勝】

注目選手

【山梨学院】

・渡部瑛太選手

小林選手と同じく2年生ながら準決勝を任されたのが渡部選手。
渡部選手は2026年センバツでも背番号14をつけ、初戦の長崎日大戦で先発マウンドに立った。
小気味良い投球フォームから繰り出す常時135km/h前後の速球は伸びがあると評価され、スライダーの切れ味も鋭い。
センバツ2回戦の大垣日大戦では初回にいきなりホームランを許すも、打たれたことで「火がついた」とギアを上げ、その後は9回途中まで相手に得点を許さなかった。
今大会の準決勝では負け投手となったものの、ビッグイニングを許さず、8回を4失点にまとめている。

・光永惺音選手

投打の柱でプロ注目のキャプテン・菰田陽生選手を怪我で欠く山梨学院。
そんな山梨学院を支えるのが、キャッチャーの光永選手。
今大会でも2回戦で3打数1安打3打点、準々決勝では6打数3安打2打点と活躍を見せている。
キャッチャーであり、中軸も打つ光永は山梨学院の重要なキーマンとしてチームの中心選手の1人となっている。
準決勝では横浜にマークされ、4打数ノーヒットと結果を残せなかった。

【横浜】

・小林鉄三郎選手

横浜のエースはプロ注目の織田翔希選手。
しかし、2年生ながら準決勝のマウンドを任されたのが小林選手だった。
小林選手は全日本中学野球選手権大会で優勝を経験し、中学生で全国の頂点に立った。
横浜でもセンバツのマウンドを経験するなど、順調に成長していたが、今大会を前に肉離れで3週間の安静を強いられている。
それでも監督から「怪我をしたことはしょうがない。治った後が大事」と声をかけられたことで、しっかりと怪我を治すと、2回戦の国士舘との試合でマウンドに立った。
久しぶりの試合となった小林選手だったが、5回途中1失点と試合を作り、チームの勝利に貢献。
この大会はもちろん、将来的なドラフト候補として注目が高い選手となっている。

・小野舜友選手

横浜の主将であり、1番として切り込み隊長でもある小野選手。
小野選手は「練習の質と量」を掲げ、冬場の練習を行ってきた。
「自分がチームを作り上げる。作り上げないといけない立場だと思うので、それはキャプテンとしての使命です」と語り、チームを成長させた小野選手は自身も厳しい練習を積んできた。
その結果が準決勝でも現れ、3打数3安打2打点の大暴れ。
四球も選び、4打席全てで出塁し、横浜勝利のキーマンとなった。

目次

試合展開

2年生左腕同士の投げ合いで始まった試合は、両先発とも初回を0に抑え、順調な立ち上がりを見せた。

しかし、2回裏、横浜は8番・江坂佳史のセンター前ヒットで先制すると、2アウト二塁から1番・小野舜友選手がタイムリーツーベースを放ち、2点を奪う。

横浜先発の小林鉄三郎選手は3回までパーフェクトピッチングと好投したが、4回表に初めてランナーを出すと、犠牲フライで1点を失った。

追加点がほしい横浜は5回裏に1アウト一、二塁から3番・池田聖摩選手がレフト前ヒットで貴重な3点目を挙げる。

さらに6回裏には2アウト一、三塁から小野選手が2打点目となるタイムリーを放ち、リードを3点に広げた。

7回から横浜はエースの織田翔希選手が登板。

8回に犠牲フライで1点を返されたが、失点はこの1点のみだった。

最終回はタイムリーを放っていた池田がマウンドに上がって試合を締め、横浜が決勝進出を決めた。

⚾️試合のポイント⚾️

試合のポイントは先制した後、同点にさせなかった横浜の試合運びにあった。
好投手・渡部選手は8回で2四球と制球力抜群の投球を見せている。
しかし、その中でも横浜は要所でヒットを放ち、小刻みに追加点を奪って終始、試合を有利に進めた。
一方で、山梨学院は3番から6番までがノーヒットと抑え込まれ、チャンスを作っても犠牲フライでしか得点できなかった。
横浜投手陣は四球もわずか1つと隙を見せず、試合を通して主導権を握り続けた。
流れを渡さない総合力が、決勝進出へと繋がった。

✏️ライター:ヒデオ

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