終盤まで崩れぬ伝統校の強さ~浦和学院が投打に圧倒~関東第一VS浦和学院【第78回春季関東地区高等学校野球大会:準決勝】

注目選手

【関東第一】

・小林悠太選手

準決勝に先発した小林選手は5回まで浦和学院打線を4安打1失点に抑えた。
しかし、6回に2ランホームランを被弾。
小林選手は「真ん中低めで高さは良かったが、少し甘く入ってしまった」と初球の変化球のコースを悔やんだ。
主に中継ぎとして投げていた小林は今大会では長くとも3回までしか投げておらず、6イニング目は未知の領域だった。
試合後には夏に向け「球威を上げながら持ち味のコントロールをなくさないように練習していきたい」と前を向いた。
夏には一皮むけた小林がチームを甲子園に導くかもしれない。

・小林永輝哉選手

小林選手は1年生ながらベンチ入りした選手で、土浦日大戦ではスタメンで2打数1安打と結果を残した。
この試合でもファーストでスタメン出場を果たしたが、2打数ノーヒットと抑え込まれると、途中で試合から退いている。
中学時代の本職はキャッチャーながら打力を買われ、ファーストで出場している小林選手。
監督は「上級生に負けない飛距離を持つ強打者」と評価しており、夏までにどのように成長しているのかが楽しみな選手。

【浦和学院】

・内藤蒼選手

内藤選手は高校入学後に外野手からキャッチャーへ転向し、2年秋からベンチ入り。
強肩を武器に相手の機動力を封じ、高校通算本塁打数は大会開始前で11本塁打ながらプロ注目のキャッチャーへと成長した。
進路はプロ一本と明言する内藤選手は試合でも扇の要としても活躍。
準決勝ではスクイズで先制点を演出し、6回には2ランホームランでチームに流れをもたらした。
内藤選手は試合後、「プロの球場でホームランを打って、ダイヤモンドを1周することができて、本当にうれしかった」と笑顔で振り返った。
監督からも「あの一発が流れを変えた」と称賛の声が聞かれている。

・西村虎龍選手

浦和学院には1年生の時から注目される左腕・佐々木連也選手が所属。
しかし、準決勝を任されたのは西村選手だった。
ライトとしても出場する西村選手は前回登板の横浜創学館戦でリリーフとしてマウンドに上がったが、2回1/3を5失点と苦しんだ。
続く東京学館浦安戦ではライトで出場し、4打数2安打と結果を残している。
野手としてリフレッシュした西村は準決勝で6回途中を無失点と好投し、佐々木選手にバトンを渡した。
西村選手の好投が浦和学院を勝利にグッと近づけている。

目次

試合展開

ともに4年ぶりの準決勝進出となった浦和学院と関東第一。

強豪同士の試合は初回から動いた。

浦和学院は1アウト一、三塁のチャンスを迎えると、4番・内藤蒼選手のスクイズで関東第一にミスが生じ、1点を先制。

その後は両投手が踏ん張り、試合は膠着状態となった。

しかし、6回に内藤選手の2ランホームランが飛び出し、3-0と浦和学院がリードを広げた。

7回にワイルドピッチで1点を追加すると、8回には1アウト一、二塁から2点タイムリースリーベースが飛び出す。

続く金谷隆乃助選手にもタイムリーが飛び出すと、7点差コールドゲームとなり、浦和学院が完勝した。

⚾️試合のポイント⚾️

試合の最も大きなポイントは6回の内藤選手のホームランなのは間違いない。

しかし、実はその直前に試合の山場があった。

それは6回表、1点ビハインドの関東第一の攻撃で、浦和学院のミスもあって1アウト一、二塁のチャンスを作っている。

一気に逆転もあり得た場面だが、西村選手からバトンを受けた佐々木選手がショートフライ、三振で関東第一打線を封じ込め、スコアボードに0を入れた。

この好リリーフが浦和学院に流れを呼びこみ、裏の攻撃で内藤選手のホームランが飛び出す。

投打が噛み合っただけでなく、監督の采配も光った浦和学院が決勝へ駒を進めた。

✏️ライター:ヒデオ

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