2日目第2試合 宮崎商VS開星

日付:2025年8月6日(水) 第2試合
試合会場:阪神甲子園球場
延長タイブレークにもつれ込む激戦となった開星と宮崎商の一戦は、開星が10回裏にサヨナラ犠牲フライを放ち、6−5で勝利。初回から主導権を握りながらも中盤に追いつかれた開星だったが、粘りの攻防の末に勝ち越し点を奪い取った。宮崎商も再三のチャンスを活かし追撃を見せたが、あと一歩届かなかった。
投手まとめ
【宮崎商】
永友 琉生:先発、5回⅓、99球、被安打6、3失点 。2回に3点を失ったが粘りの投球で試合を作った
日高 有希也:救援、4回 73球 被安打5、3失点。制球力を武器に粘投を見せたが、守備のミスや満塁のピンチで惜しくもサヨナラ打に泣いた。
【開星】
松浦 愛珠:先発、3回0/3 58球 被安打5、3失点。立ち上がり、見事なピッチングを見せた。4回に四球と連打を浴び無念の降板となった。
篠田 秀斗:1回 22球 0失点。松浦選手の後を託され、2奪三振を奪う力投を見せた。
持田 聖純:6回 82球 2失点。ロングリリーフで試合を立て直し、9回に2点を失うも試合を締めた。
主な活躍選手
【宮崎商】
日高 佳利(2番・中堅):右二塁打、右三塁打などマルチ長打で好機演出。守備でも広い守備範囲を披露した。
水谷 友哉(4番・捕手):猛打賞を放ち、9回には粘りの打撃で追いつき、勝負強さを発揮した。
【開星】
松本 七斗(5番・捕手):3安打の固め打ち。勝ち越し適時打など、打線をけん引した。
小村 拓矢(1番・左翼):1安打、2四球、1犠打。2回のタイムリーや勝負どころでの出塁が光った。
試合展開
試合は序盤から緊迫感のある立ち上がりを見せた。1回表、宮崎商は二度の盗塁死でリズムをつかみ損ねると、直後の1回裏、開星も盗塁死があり無得点に終わる。
試合が動いたのは2回裏。開星は安打や相手失策、四球と無死満塁とし、8番・松浦選手の中犠飛や1番・小村選手のレフト前への2点タイムリーで3点を先制した。
4回表、宮崎商が猛反撃する。4番・水谷選手の二塁打、5番・黒岩選手の適時打、さらに7番・永友のバントヒット等の集中打や四球などで一気に3−3の同点に追いついた。
その後は両チームの継投・守備が光り、再三のピンチをしのぐ展開に。特に宮崎商の救援・日高選手は6〜9回を粘りの投球で2失点に抑え、チームに勝機をつなぐ。
9回表、宮崎商は四球と日高選手の三塁打、水谷選手の適時打で再び同点に追いつく。勢いに乗るかと思われたが、勝ち越しはならず5−5でタイブレークに突入。
迎えた10回裏、開星は無死一、二塁から小畑選手の打球が三塁手の悪送球を誘い無死満塁とすると、最後は代打・前田選手の中犠飛で三塁走者・松尾選手がホームイン。劇的なサヨナラ勝利を収めた。
⚾️試合のポイント⚾️
⚾️ 開星は四球や失策など相手のミスを逃さず得点に結びつけた。
⚾️ 宮崎商は二度の追撃で粘りを見せるも、再三の走塁ミスが響いた。
⚾️ 両チームともに救援投手が試合の鍵を握る内容に。特に開星・持田選手は圧巻のリリーフを見せた。
⚾️ タイブレークでの守備のほころびが勝負を分けた。
⚾️ 松本選手の3安打が勝利を呼び込む活躍。
⚾️ 宮崎商・水谷選手の勝負強さは終盤の攻撃を支えた。
【宮崎商】あと一歩届かなかった、悔しい逆転劇
宮崎商は終盤に粘りを見せ、9回には同点に追いつく見事な攻撃を展開した。中軸の水谷選手や日高(佳)選手が好打を放ち、相手投手陣に揺さぶりをかけた。だが、序盤の走塁ミスやタイブレークでの守備の乱れが惜しまれる内容。永友選手は投打で奮闘し、救援の日高(佳)選手も力投したが、あと一歩届かなかった。
【開星】継投と勝負強さでつかんだ白星
開星はリリーフに回った持田選手が6回を2失点でまとめ、相手の猛攻を最少失点で食い止めたのが勝因の一つ。序盤にしっかり先制し、中盤は苦しい時間を乗り越えた。松本選手の猛打賞、小村の3出塁、前田選手のサヨナラ犠牲フライなどチーム全体で得点をもぎ取った。特に延長10回、無死満塁のチャンスをしっかり生かした試合運びは見事だった。
【まとめ】白熱のシーソーゲーム、甲子園の夏らしい激闘に
両校が互いに主導権を譲らず、最後まで勝敗の分からない好ゲームとなったこの試合。走塁・守備・継投など細かなプレーの積み重ねが勝敗を分ける典型例であり、観客を大いに沸かせた。開星は2回戦へ弾みがつく勝利となったが、宮崎商の粘り強い戦いぶりも見事だった。夏の甲子園らしい、見ごたえある一戦となった。