準決勝 花咲徳栄VS佐野日大

日付:2025年10月25日(土)
試合会場:山日YBS球場
秋の関東大会準決勝、花咲徳栄が佐野日大との接戦を7対4で制した。3回に笹﨑選手の適時打で先制すると、終盤には追いつかれながらも、9回に再び笹﨑選手が勝ち越しの三塁打を放ち、直後に4番佐伯選手が左越えの2ランを放って試合を決めた。黒川凌大選手は9回149球の熱投で完投勝利。互いに粘り強い攻防が続いた好ゲームとなった。
◾️投手まとめ◾️
【花咲徳栄】
黒川 凌大:(先発)9回、149球、4失点。
序盤からテンポよく打たせて取り、ピンチでも冷静に切り抜けた。最終回まで球威が落ちず、圧巻の8奪三振、エースらしい力投を見せた。
【佐野日大】
鈴木 有:(先発)5回、85球、3失点。
序盤のピンチを粘り強くしのいだが、要所での長打に泣いた。
沖崎 翼:4回、88球、4失点。
8回に失策から失点を許し、9回には徳栄打線の集中打に屈した。
◾️主な活躍選手◾️
【花咲徳栄】
笹﨑 昌久(3番・右翼):2安打3打点。3回に先制適時打、9回に勝ち越しの中越え三塁打とここぞの場面で安打を放ち中軸の仕事を果たした。
佐伯 真聡(4番・捕手):9回に左越え2ラン。試合を決定づける一打を放った。
【佐野日大】
青木 裕弥(7番・一塁):8回に同点の2点タイムリー二塁打。チームを救う一打を放った。
櫻岡稜万(2番・中堅):四球と適時打で2出塁。中軸につなぐ役割を果たした。
試合展開
初回、両校の先発は花咲徳栄が黒川選手、佐野日大が鈴木選手。ともにテンポ良く立ち上がり、互いに走者を背負いながらも得点は許さなかった。
試合が動いたのは3回表。花咲徳栄は9番市村選手の四球と1番岩井選手の安打で無死一、三塁のチャンスを作ると、3番笹﨑選手が初球をセンター前に弾き返して2点を先制。試合の主導権を握った。
5回には岩井選手が左中間を破る二塁打で出塁し、続く鈴木選手の左適時二塁打で追加点。3対0とリードを広げた。
一方の佐野日大は5回裏、反撃に転じる。
青木選手、吉澤選手の連打と代打・金田選手の四球で無死満塁。ここで1番杉田選手の一ゴロが一塁手の失策を誘い1点を返す。さらに櫻岡選手の中前打で3対2と追い上げたが、黒川選手が踏ん張り逆転は許さなかった。
佐野日大は6回から1年生右腕の沖崎翼選手を投入。直球とスライダーを軸に徳栄打線の勢いを抑えた。8回、守備の乱れで1点を失うも、その裏にドラマが待っていた。
4番須田選手のゴロで出塁後、中村選手の内野安打でつなぎ、青木選手がセンターオーバーの二塁打を放ち2者生還。ついに4対4の同点に追いついた。
両者流れを渡さない中、勝負は9回に決した。
9回表花咲徳栄の攻撃。2死から鈴木琢磨選手が中前打で出塁、果敢に盗塁を決める。続く笹﨑選手がフルカウントから中堅を破る三塁打で勝ち越し。直後、佐伯選手が渾身のスイングで左越えに2ラン本塁打を放ち、試合を決定づけた。
黒川選手はその裏も集中力を切らさず、最後の打者を投ゴロに仕留めて試合終了。花咲徳栄が終盤の集中力で粘る佐野日大を振り切った。
⚾️試合のポイント⚾️
⚾️笹﨑昌久選手の勝負強さ。3回の先制打と9回の決勝三塁打で流れを呼び込んだ。
⚾️佐伯選手の9回2死からの2ランホームラン。試合を決定づけた。
⚾️黒川凌大選手の完投。149球を投げ切り、8回の同点にも動じない精神力を示した。
⚾️佐野日大は終盤まで粘り強く食らいつく戦い。特に8回の同点劇はチームの底力を感じさせた。
【花咲徳栄】執念でつかんだ秋の白星
花咲徳栄は序盤の先制、中盤の追加点、終盤の集中打と、試合を通して“勝負どころ”を逃さなかった。笹﨑選手、佐伯選手ら上位打線の勝負強さが光り、黒川選手の完投も大きな支えとなった。守備の安定感と積極的な走塁が噛み合い、チーム全体で勝ち切る野球を体現した。決勝に向けて勢いをつける一戦となった。
【佐野日大】粘りと意地を見せた敗戦
佐野日大は序盤こそ劣勢だったが、中盤以降は集中力ある攻撃で流れを引き寄せた。5回の満塁の攻め、8回の青木選手の同点打など、終盤に見せた粘りは見事だった。若い投手陣も経験を積む貴重な試合となり、特に沖崎選手は来季に向けて期待が高まる内容。悔しさを糧に、次の大会での飛躍を誓う。

【まとめ】最後まで諦めない“秋の名勝負”
序盤の主導権争い、中盤の攻防、そして9回の劇的な決着。
激戦区を勝ち上がってきた両校の意地と執念が詰まった一戦だった。両チームとも勝利に対する”粘りと執念”を見せた。どちらが勝ってもおかしくない展開の中、最後に笑ったのは僅かな差で花咲徳栄。高校野球らしい劇的な展開と緊張感に溢れ観客も行き詰まる好ゲームとなった。

