大会2日目 桐生第一VS甲府工

日付:2025/10/19(日)
試合会場:山日YBS球場
秋季関東地区大会の注目カードは、投手戦となった。桐生第一は序盤から走者を出すも決定打を欠き無得点。甲府工は7回、山下直太郎選手の本塁打で先制点を奪い、これが決勝点となった。両校とも守備と投手陣が安定し、最後まで緊迫感のある展開が続い
◾️投手まとめ◾️
【桐生第一】
小黒 結翔:先発、7回、116球、1失点。
7回にソロホームランを被弾した以外は要所で三振も奪うなど試合を作った。
【甲府工】
滝澤 雄大:先発、5回2/3、87球、無失点。
6回途中まで被安打1、奪三振5の安定した投球を披露し試合を作った。
山下 直太郎:3回1/3、57球、無失点。
緊迫する試合でのリリーフだったが安定感のある投球で完封リレーで勝利を収めた。
井原 豪紀:0/3回、7球、無失点。
打者1人に対し投球を行ったが失策にて出塁を許したところで交代となった。
河野 雅樹:1回、10球、無失点。
ノーアウト1塁の場面からの登板だったが無失点に抑え最終回の攻撃に繋げた。
◾️主な活躍選手◾️
【桐生第一】
森田 惺(1番・捕手):チーム唯一のマルチ安打。守備でも安定したプレーを披露した。
大塚 蓮央選手(代打・):9回に代打で出場しレフト前安打で出塁しチャンスメイクした。
【甲府工】
山下 直太郎(8番・投手):途中出場で7回ソロ本塁打で先制点を奪い、勝利の流れを作った。
中込 空眞(1番・中堅手):安打と四死球で全打席出塁、リードオフマンとしてチームに貢献した。
試合展開
試合は13:34に開始、雨天中断を挟み2時間24分で終了。
桐生第一・小黒選手と甲府工・滝澤選手の好投で緊縛した試合展開が続き、6回まで両校無得点が続く。
7回裏、試合が動く。6回表から登板した山下直太郎選手が左線に本塁打を放ち貴重な先制点。
桐生第一も反撃の機会を作るが、あと一本が出ず得点はならず。9回表にはツーアウト満塁のチャンスを作るも最後の打者がライトフライに倒れ甲府工が逃げ切った。
⚾️試合のポイント⚾️
⚾️7回の山下直太郎選手の本塁打が決勝点となった。
⚾️両校の守備は安定、最後まで緊迫感ある投手戦が展開された。
⚾️桐生第一は9回表に満塁のチャンスを作るも、あと一本が出ず惜敗。
【桐生第一】粘り強さ光るも、あと一本が出ず
桐生第一は序盤から滝澤雄大選手、山下直太郎選手の両投手に対し、的を絞り切れなかった。先発の小黒選手は6回まで無失点の力投を見せ、テンポの良い投球で試合を作った。控え投手陣も粘りを見せたが、勝負どころでの失投を一発で仕留められた。攻守ともにまとまりあるチームの印象が強く、一冬超えた姿が楽しみなチームである。
【甲府工】山下選手が投打で試合を決める
甲府工は持ち味の堅守と粘り強い投球で、ロースコアの展開をものにした。先発の滝澤選手が6回途中まで無失点で試合を作ると、2番手・山下選手がその流れを継承。緩急を駆使し、桐生第一打線を寄せ付けなかった。
試合を決定づけたのは7回裏、山下選手が放った左線へのソロ本塁打。勝負強さでチームを勝利に導いた。中込選手の出塁など、細かなプレーも光り、全員野球の真骨頂を見せた一戦だった。守備から流れをつくる甲府工らしい戦いで、次戦に弾みをつけた。
【まとめ】一振りが明暗を分けた投手戦
互いに一歩も譲らない緊迫した展開の中、試合を動かしたのは一振りだった。7回、甲府工の山下選手が放った本塁打が唯一の得点。
両チームの投手陣が見事な集中力で打者を封じ、わずかな隙が勝敗を左右した。桐生第一の小黒選手は7回までわずか1失点と堂々たる内容で、今後の伸びしろを感じさせる投球だった。
甲府工は継投策が的中し、守備面でも落ち着いた対応を見せた。試合全体を通じ、低反発バット時代を象徴するような、守備力と投手力が際立つ好ゲーム。両校のチーム力の高さが光る、秋の関東を代表する接戦だった。


