大会1日目 文星芸大付VS専大松戸

日付:2025/10/18(土)
試合会場:山日YBS球場
序盤は互いに譲らぬ攻防が続いたが、4回裏に専大松戸打線が一気に火を吹いた。吉岡選手の四球出塁を皮切りにこの回6安打を集中し、7−2と主導権を握った。終盤も勢いを止めず、6回には瀬谷選手、小林選手、柴田選手らのタイムリーヒットでさらに4点を奪った。投げては2番手・小林選手の5回をテンポ良く投げ攻撃のリズムを作る力投を見せ、12対2の7回コールドで文星芸大付を下した。
◾️投手まとめ◾️
【文星芸大付】
津久井雷仁(先発):3回2/3、76球、7失点。
立ち上がりはテンポよく進めたが、4回に専大松戸打線につかまり無念の降板となった。
櫻田龍星:ピンチの場面で登板するもヒットを打たれ、わずか6球で交代。強力打線の勢いを止められず。
長谷川飛乃:2回、46球、4失点。四死球4つと制球に苦しみ、甘くなったところを痛打されてしまった。
白石大耀:6回途中から登板し、サードゴロに打ち取りピンチを断ち切った。
【専大松戸】
門倉昂大(先発):2回、37球、1失点。丁寧な投球も2回で4安打を浴び、早めの降板となった。
小林冠太(2番手):5回、被安打4、1失点の好救援。打っても適時打を放ち、自らの投球を援護した。
◾️主な活躍選手◾️
【文星芸大付】
蛭田詩音(3番・三塁手):初回にライトへの先制タイムリー安打を放ち1点を挙げた。3回にもライトへヒットを放った
弓野頼大(2番・一塁):4回に勝ち越しとなるライトへのタイムリー安打を放った。俊足を活かし攻撃の起点となった。
【専大松戸】
吉岡伸太朗(4番・捕手):1回に中犠飛で同点、4回にはレフトへのタイムリーヒットを放った。また2四球を選び、チャンスメイクにも貢献した。
小林冠太(8番・投手):投打にわたり活躍した。4回の送りバント、6回の適時打を放ち、マウンドでも要所を締めチームに流れ引き寄せた。
試合展開
文星芸大付は初回、増渕選手と弓野選手の連打で無死一、三塁とし、3番・蛭田選手が右前に運んで先制。しかしその裏、専大松戸は吉岡選手の中犠飛ですぐさま同点に追いつく。
2回、文星芸大付は一死二塁の好機を作るも後続が倒れ無得点。序盤は互いに走者を出しながらも決定打を欠く展開だった。
3回から専大松戸は2番手に小林選手を投入。安定した制球で流れを引き寄せると、4回裏に試合が動く。
吉岡選手が四球で出塁すると、瀬谷選手・苅部選手の連打で1点。さらに柴田選手が左前へ2点タイムリー。その他、高貝選手の右前打、吉岡選手の再びの適時打でこの回一挙6得点。文星芸大付投手陣は3投手を投入する苦しい展開となった。
5回は互いに無得点に終わったが、6回裏、専大松戸の猛攻が再び始まる。宮尾選手のセンターへのヒット、高貝選手、吉岡選手が四死球で無死満塁とすると、1死満塁から、瀬谷選手がセンターへのタイムリーヒットで2点を追加。さらに下位打線の小林選手、柴田選手が続き、リードは10点差に広がった。
7回、文星芸大付は代打攻勢をかけたが、小林選手の冷静な投球にかわされ、最後は併殺打でゲームセット。専大松戸が12対2で7回コールド勝ちを収めた。
⚾️試合のポイント⚾️
⚾️ 小林冠太の好救援。3回から登板し、強打の文星芸大付を封じ込める安定感を見せた。
⚾️ 4回裏と6回裏の集中打。連打や相手投手の四死球をきっかけに試合の主導権を完全に掌握した。
⚾️ 専大松戸の打線のつながりが光った。上位から下位まで各選手が自身の仕事を全うしたことが大量得点の原動力。
⚾️ 文星芸大付は序盤の好機を生かせず、主導権を奪い返せなかった。
文星芸大付・序盤のリズムをつかみきれず
初回の連打で幸先よく先制したが、以降は専大松戸の継投策の前に沈黙。増渕選手・弓野選手・蛭田選手と上位打線が出塁する場面はあったものの、あと一本が出なかった。津久井選手は序盤を最少失点でしのぐ粘りを見せたが、4回の猛攻で流れを奪われる結果に。6回の満塁機でも無得点に終わり、悔しいコールド負けとなった。とはいえ、機動力を生かした序盤の攻撃は次戦への収穫となった。
専大松戸・上位から下位打線まで融合した全員野球
吉岡選手・瀬谷選手・柴田選手が得点の軸となり、打線が切れ目なく機能した。4回には送りバント、四球、盗塁など機動力も絡めた多彩な攻撃で主導権を握る。小林選手は打者としても6回のタイムリーで存在感を発揮し、投打におけるキーマンとなった。堅実な守備と積極的な攻撃姿勢が噛み合った理想的な勝利となった。
【まとめ】秋の主役へ、専大松戸が貫禄の一勝
序盤は拮抗した展開ながら、4回以降の集中打で一気に試合を決めた専大松戸。夏に続く強力打線の健在ぶりを示し、秋の関東大会でも主役候補としての存在感を放った。一方の文星芸大付は序盤のチャンスを生かしきれず、投手陣が踏ん張れなかったが、攻撃の形は確かに見えた。互いの成長と課題が明確になった一戦だった。


