叡明が延長11回の激闘を制す!青木の3ランと田口の粘投で山村学園を撃破【第107回全国高等学校野球選手権大会:埼玉県】

目次

準決勝 叡明VS山村学園

日付:2025年7月25日
試合会場:埼玉県営大宮公園野球場

36度の猛暑の中で始まった、叡明(えいめい)と山村学園の準決勝は延長11回まで続く激戦となった。
試合は両者譲らず序盤から点を取り合う展開。叡明は青木柚吾選手の3ランで逆転に成功したが、山村学園が9回に土壇場で同点に追いつき、タイブレークに突入した。延長11回、叡明が怒涛の5得点で12-8と勝ち越し、3時間11分にわたる死闘を制した。

投手まとめ

【叡明】
田口遼平:先発完投、11回158球 8失点。立ち上がりから制球力を駆使し、要所では直球とスライダーを織り交ぜて粘投。9回に追いつかれたものの、延長戦でも崩れることなく投げ抜き、勝利投手となった。

【山村学園】
横田蒼和:先発完投、11回168球 12失点。初回は粘りの投球を見せたが、2回に先制を許す苦しい展開。それでも試合中盤までは力投を続け、9回の同点劇を呼び込んだ。延長戦での失点が悔やまれるものの、チームを最後まで牽引した。

主な活躍選手

【叡明】
青木柚吾(2番・捕手):6回、右越えの逆転3ラン本塁打を放ち、勝負の流れを一気に引き寄せた。延長11回には勝ち越し打の起点となる内野安打を記録。攻守で存在感を発揮した。
赤城翔(4番・一塁手):7回に三塁打で好機を広げ、11回には走者一掃となる右適時三塁打で試合を決定づけた。4番の役割を十分に果たした。
笘大悟(5番・右翼):3安打の固め打ちでチームを牽引。11回にも追加点をもたらす適時打を放ち、打撃面で大きな貢献をした。

【山村学園】
松本智司(6番・左翼手):4回、左中間を破る2点適時二塁打で同点に追いつき、チームを勢いづけた。
宮本恵介(7番・右翼手):7回の遊内野安打や適時三塁打で得点機を作り、攻撃の起点となった。
畠山明祈(4番・一塁手):9回、左適時打で6-6の同点に持ち込み、土壇場でチームに希望をつなげた。

試合展開

試合は初回から白熱した。叡明は1回、根本選手の中安打と田口選手の四球で一死一、二塁のチャンスを作るも無得点。一方の山村学園も横田選手が出塁するが、田口選手が落ち着いた投球で得点を許さなかった。

動いたのは2回表。叡明は高野選手、三枝選手、細沼選手の連打で無死満塁とすると、1番根本選手の左前適時打で2点を先制。山村学園の横田選手は球数が増え、試合序盤から苦しいマウンドとなった。

4回裏、山村学園が反撃。3番横田選手が左二塁打で出塁すると、4番畠山の打球が二塁手の失策を誘い一死一、三塁に。ここで6番松本選手が左中間への適時二塁打を放ち2-2の同点。続く宮本選手の適時三塁打で3-2と逆転した。

試合の流れが再び動いたのは6回表。叡明は2死からエラーと死球で一死一、二塁とすると、2番青木選手が2ボールからの3球目を打った瞬間確信の右越えの3ラン本塁打。一発で5-3と逆転した。この一打で叡明ベンチ、スタンドは大いに沸いた。

山村学園も負けていなかった。7回裏、宮本選手、小谷野選手、三木選手の連打で無死満塁のチャンスを作ると、磯選手の二ゴロ間に1点を返して6-4。9回裏には代打・鳥畑選手と磯選手、門田選手の安打で満塁とし、4番畠山選手が同点の2点適時打を放ち6-6。試合は延長に突入した。

延長10回、両チームがタイブレークから1点ずつを奪い合うも決着がつかず。

7-7で迎えた11回表。叡明は長島選手の送りバントから1番根本選手が倒れツーアウト。青木選手の内野安打、田口選手の適時打で8-7と勝ち越し。さらに赤城選手が右中間を破る2点適時三塁打、笘選手の適時打で一挙5得点を奪い12-7と試合を大きく引き離した。

最後の守りでは、田口選手が最後までマウンドを譲らず投げ切った。11回裏、山村学園は磯選手の適時打で1点を返すが反撃もここまで。叡明が12-8で激闘を制した。

⚾️試合のポイント⚾️

⚾️ 青木の3ラン本塁打が叡明の逆転劇の原動力となった。
⚾️ 両エースが11回まで投げ抜く壮絶な力投を見せた。
⚾️ 山村学園は9回の土壇場で同点に追いつく粘りを見せた。
⚾️ 延長11回の叡明打線の集中打(5安打5得点)が勝敗を分けた。
⚾️ 試合時間3時間11分の死闘、両校の意地がぶつかり合った一戦となった。

【叡明】青木選手の一発と粘り強い攻撃で勝利

叡明は序盤から積極的な攻撃を見せ、6回の青木選手の3ランで試合の主導権を奪った。赤城選手、笘選手ら中軸も好調で、延長戦でも集中力を切らさなかった。田口選手は被安打を許しながらも粘り強く投げ、最後までマウンドを守り抜いた。

【山村学園】横田選手の熱投と終盤の意地

横田選手は168球を投げ切る力投。打線は松本選手、宮本選手、畠山選手らが要所で適時打を放ち、9回に同点劇を演じた。惜しくも勝利は逃したが、終盤の粘り強さは見事だった。

【まとめ】両校の意地がぶつかり合った名勝負

延長11回まで続いた一戦は、両チームの総力戦となった。叡明は勝負強い攻撃力と粘投で次戦に弾みをつけ、山村学園も横田選手の力投と土壇場での同点劇で観客を沸かせた。真夏の埼玉大会らしい、熱く忘れられない試合となった。

シェアのご協力お願いします♪
  • URLをコピーしました!
目次