準々決勝 昌平VS川越東

日付:2025年7月23日
試合会場:レジデンシャルスタジアム大宮
初回から点の取り合いとなったこの試合は、4回に一挙8得点を挙げた昌平が主導権を握り、最終的に15-8で川越東に7回コールド勝ち。序盤は川越東が効率的な攻撃で試合をリードするも、昌平打線が4回、6回に爆発。昌平が持ち前の集中打で川越東を圧倒した。
投手まとめ
【昌平】
窪田 竣介:先発、1回2/3 51球 4失点。立ち上がりでリズムを掴めず、2回途中で降板。
吉田 裕哉:2回途中から登板、 9球 1失点。2人の打者を相手に与四球と適時打で試合の流れを止められず無念の降板となった。
木下 雅斗:2回途中から登板、5回1/3 82球 3失点。中盤以降の試合を立て直し、味方の猛攻を呼び込んだ。粘り強い投球が光った。
【川越東】
古沢 優翔:先発、3回2/3 78球 8失点。序盤は粘ったが、4回の大量失点が響いた。四球と失策が絡んでの失点が痛かった。
肥沼 良成:4回途中から登板、2回 49球 4失点。崩れかけた流れを止められず、押し出しや長打で失点を重ねてしまった。
梅澤 逞:6回途中から登板、1/3 10球 3失点。流れを変えたかったが、登板直後から勢いついた昌平打線に連打を浴びてしまった。
遠藤 芳晃:7回から登板、1回 22球 無失点。試合終盤に安定感ある投球を見せたが、打線の援護が欲しかった。
主な活躍選手
【昌平】
諏江 武尊(3番・二塁):左越え3ランを含む3安打4打点。4回の逆転打はチームを勢いづけた。
佐藤 光輝(8番・一塁):2安打の活躍で下位打線から流れを呼んだ。
【川越東】
星 智貴(4番・遊撃):1回、2回にそれぞれ適時打、さらに4回には右越え2ランで反撃の狼煙。勝負強さが光った。
片山 隼(6番・右翼):2安打に加え、6回には右三塁打で1点を返すなど、終盤まで気を吐いた。
試合展開
1回表、昌平は四球、死球でチャンスを作り相手失策で1点を先制。だがその裏、川越東は星選手の適時打と下田選手の犠飛で逆転。さらに2回裏にも星選手と下田選手が連続タイムリーを放ちリードを広げる。
4回表、昌平が大爆発し、田中選手の内野安打、諏江選手のスリーランで一気に逆転すると、猛攻で9点を奪い10-5。川越東もその裏、星選手の2ランで食い下がるが、昌平は6回にも四球や3つのタイムリーを含む5得点で突き放す。
その後は木下選手が踏ん張り、7回裏の川越東の攻撃も併殺で締めて、コールドゲーム成立となった。
⚾️試合のポイント⚾️
⚾️ 昌平は4回と6回に圧巻の集中打を見せた。
⚾️ 3回以降は2回途中からリリーフした木下が試合を落ち着かせる好投。
⚾️ 川越東は序盤の流れを守り切れず。中盤の継投が課題に。
⚾️ 両チーム合わせて27安打の打撃戦。両チームの持ち味が発揮された豪快な展開となった。
【昌平】試合を決めた”爆発力”〜昌平打線が見せた夏の本気〜
4回の攻撃で一気に主導権を奪った昌平。先制されても焦らず、一打席ごとの集中力がつながり逆転勝利を引き寄せた。諏江選手のスリーランは試合の流れを決定づける一打であり、勝利への執念が凝縮されたスイングだった。
また、下位打線の奮起も光った。佐藤選手や中川選手が作ったチャンスを上位打線が確実に仕留める理想的な展開。リリーフに入った木下選手も冷静な投球で試合を締めた。
【川越東】序盤のリードを生かせず惜敗
川越東は初回から主導権を握る展開を作ったが、突如崩れた4回の守備が誤算だった。内野のミス、四球、安打が重なり大量失点。打線は星選手や片山選手が粘りを見せたが、後続の投手陣が踏ん張れず、流れを取り戻せなかった。
それでも初回からの積極的な走塁、バントを絡めた攻撃は機能しており、川越東らしい試合運びが見られた。
【まとめ】打ち合いの末、明暗を分けた守備と集中力
両チームが激しくぶつかり合った好ゲーム。序盤は川越東のペース、中盤以降は昌平の集中力が勝った。夏の一発勝負では一気に流れを変える攻撃力と、ミスを最小限に抑える守備力が命運を分ける。準々決勝に相応しい両チームの見応えある一戦となった。