【秋大まとめ】花咲徳栄、序盤の集中打で圧倒 浦和麗明の反撃を封じて決勝進出!【2025:令和7年度秋季埼玉県高等学校野球大会】

目次

準決勝 浦和麗明VS花咲徳栄

※一球速報.comより引用

日付:2025年10月4日(土)
試合会場:県営大宮公園球場

初回から花咲徳栄打線が着実に点を奪い、5回終了時では7−1。浦和麗明も7回に粘りを見せ2点を返すも、花咲徳栄が持ち前の打力で序盤に試合を決め、9−3で浦和麗明を下した。投げては花咲徳栄・黒川凌大が7回3失点の力投。浦和麗明は花咲徳栄を上回る安打を放つも要所を抑えられてしまった。また、序盤の大量失点が重くのしかかった。

◾️投手まとめ◾️

【浦和麗明】

剱持優人:先発2回0/3、被安打6、6失点。バランスの良いフォームで打たせてとるタイプのサウスポー。立ち上がりから協力花咲徳栄相手打線に捕まり、テンポを掴めなかった。
奥村彪駕:1回1/3回、被安打3・1失点。中継ぎで登板するも花咲徳栄打線の流れを止めきれなかった。
細川恵杜:0/3回、7球、無失点。雨天で投げにくかったこともあったのか、四球と死球でピンチを招いてしまった。雨天中断を挟んで降板となった。
北村祐樹:2回1/3、44球、1失点。この日登板した浦和麗明投手陣で最も安定した内容で、攻撃への流れを呼び込んだ。
青木広大:2回、30球、1失点。外野手からの登板で最後まで戦い抜いた。

【花咲徳栄】

黒川凌大:6回1/3、119球、被安打11、3失点。11安打を浴び走者を背負いながらも粘りの投球で試合を作った。
古賀夏音樹:2回2/3、39球、無失点。ピンチで登板するも落ち着いて打者を抑え、ノーヒット、奪三振3で試合を締めた。

◾️主な活躍選手◾️

【浦和麗明】

小野瀬 翔(2番・右翼手):3安打の猛打賞。俊足を生かして出塁の起点となった。
前田 悠希(9番・捕手):5回に犠牲フライ、7回には適時打で計2打点。下位から反撃のきっかけを作った。

【花咲徳栄】

市村心(9番・左翼手):2回に右越え2点二塁打、7回にも犠飛で3打点。攻守に存在感を放った。

笹﨑昌久(3番・中):三塁打を含むマルチ安打。攻撃のリズムを作った。

試合展開

試合は午前11時56分に開始。曇天のもと始まった準決勝第1試合は、序盤から花咲徳栄の強力打線が火を噴いた。

初回、花咲徳栄は1番岩井選手の中安打、2番鈴木選手の右安打で無死一、二塁の好機。3番笹﨑選手の送りバントでチャンスを広げ、4番佐伯選手の遊ゴロの間に三塁走者が生還して先制点を奪った。わずか6球で浦和麗明先発・剱持選手から得点をもぎ取る集中打だった。

勢いそのままに、2回裏にも攻撃が続く。7番谷口選手が四球で出塁すると、8番黒川選手が右翼線への二塁打で続き、1死二、三塁のチャンス。ここで9番市村選手がライトオーバーの2点適時二塁打を放ち、スコアは3−0。序盤から主導権を完全に握った。

3回裏には笹﨑選手の三塁打で無死三塁とすると、佐伯選手が四球でつなぎ、奥野選手の中前打で1点追加。続く本田選手が右越え二塁打を放ち、この回3点。3回終了時点でスコアは0−6に。浦和麗明は剱持選手を3回途中で降板させ、奥村選手にスイッチしたが、花咲徳栄打線の勢いを止めることはできなかった。

4回裏にも佐伯選手の左適時二塁打で1点を追加し、7−0とリードを広げた花咲徳栄。中盤に試合は25分間の中断を挟んだが、集中力を切らすことなく主導権を維持した。

一方、浦和麗明は5回、牟田選手の右二塁打から前田選手の犠牲フライで1点を返す。途中登板した北村選手が中継ぎとしてリズムを作り、チームを立て直した。

6回裏、花咲徳栄は笹﨑選手の内野安打から再びチャンスを作り、奥野選手のセーフティスクイズ気味の二ゴロの間に1点追加。8−1と突き放した。

点差が開いても、浦和麗明はあきらめなかった。7回、牟田選手の四球と代打小山選手の安打で満塁のチャンスを作り、前田選手の中前打、青木選手の右前打で2点を返して3−8。ベンチもスタンドも一気に盛り上がったが、花咲徳栄・黒川選手から古賀選手にスイッチし、小野瀬選手を三振、横山選手をセカンドゴロに仕留め、後続を断った。

7回裏、花咲徳栄は谷口選手の死球からチャンスを作り、市村選手の犠飛でダメ押しの9点目。7回からマウンドに上がった古賀選手が9回まで浦和麗明打線を奪三振3、ノーヒットに抑え込み試合終了。花咲徳栄が9−3で勝利し、決勝へ駒を進めた。

⚾️試合のポイント⚾️

⚾️ 花咲徳栄が序盤3回で6点を奪う圧倒的な立ち上がりを見せた。
⚾️ 9番・市村選手の2点二塁打&犠牲フライで3打点、攻守の要として活躍。
⚾️ 浦和麗明は北村選手の好リリーフで試合を立て直すも、序盤の失点が響いた。
⚾️ 徳栄先発・黒川選手は7回3失点完投目前の力投。要所で変化球が冴えた。
⚾️ 浦和麗明は7回の反撃でチームの粘り強さを示すも、あと一本が出なかった。

【浦和麗明】「序盤の失点、悔やまれるも意地の反撃」

浦和麗明にとっては、序盤の守りと走塁ミスが大きな誤算となった。初回の牽制死、2回の三塁走者走塁死など、わずかな綻びを逃さず点差が開いた。しかし、5回以降は北村選手がテンポの良い投球でリズムを作り、打線も7回に反撃。安打数も花咲徳栄を上回り若いチームらしい粘りを見せた一戦だった。

【花咲徳栄】「貫禄の勝ち上がり、攻守で隙のない内容」

県大会屈指の強打を誇る花咲徳栄が、その力を余すところなく発揮した。1番から9番まで切れ目のない打線は、序盤から相手投手陣を攻略。黒川選手が7回まで投げ抜き、古賀選手が試合を締める理想的な展開だった。守備面でも落ち着いた対応を見せ、決勝進出にふさわしい完成度を示した。

【まとめ】徳栄、王者の野球で頂点へあと一歩

花咲徳栄が誇る“スキのない野球”が光った準決勝だった。浦和麗明は走塁面での細かなミスに泣いたが、終盤の粘りは次戦以降につながる価値ある内容。徳栄はこれで決勝進出。秋の頂点をかけた戦いに向け、さらに完成度を高めていく。

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