専修大学松戸高等学校(通称:専大松戸)は、千葉県松戸市に位置する中高一貫の私立共学校であり、1959年に設立された豊かな歴史と進学実績を誇る進学校である。野球部は文武両道を掲げ、全国大会常連校として知られている。

特色
✅中高一貫教育制度:中学入学から高校卒業までの6年間を通じた学習を設計し、「先取り学習」をベースに無理なく高度な学力養成を実現 。加えて、読書・英語多読など基礎教養も重視している。
✅類型制システム:高校では生徒の進学・部活志向に応じて「E(国公立大学志望)/A(私立上位志望)/S(スポーツ強化)/X(一貫カリキュラム)」の4大類型を採用。野球部員は大半が「S類型」に所属し、学習と部活動の両立を図っている。
✅英語教育・国際理解:週7時間の英語授業のうち2時間は英会話に特化。専用施設「アンビションホール」でネイティブ教員による実践教育を展開。中学3年で米ネブラスカ州へ修学旅行を実施。
✅設備充実:教室棟(南館・東館・北館)、川島記念館(図書館・食堂)、体育館、多目的ホール、人工芝グラウンド、テニスコート、研修棟など学びと部活の両側面を支える充実施設が整備されている。
沿革
1958年:専修大学松戸高等学校の設置が文部省の許可を得る
1959年:堀七蔵氏を初代校長に迎え、松戸市小金公民館を仮校舎として授業開始。同年7月に木造校舎を落成し、開校式・校歌制定
1960~63年:南館、体育館・特別教室棟など校舎が順次整備
1976~77年:北館・中央館(管理棟)完成
1985年:第二運動場(野球場)整備
2000年:専修大学松戸中学校が開校し、中高一貫教育がスタート。新南館、東館なども完成 。
2002年~:類型制を導入。2004年にアンビションホール設置。2009年に人工芝グラウンド完成。創立50周年を祝う
専大松戸高校野球部
夢舞台へ導く!甲子園出場を支える専大松戸高校野球部の恵まれた環境と育成力
創部:1959(昭和34)年
⭐️戦績
全国大会出場実績は豊富で、2015年夏の甲子園(初)と2021年夏の甲子園に出場。
2023年春センバツではベスト8入りを果たす。
過去の大会成績としては:
平成25年度 春季県大会準優勝・関東大会ベスト4
平成26–27年度 春季県大会優勝、関東大会出場、全国選手権出場・千葉大会優勝
以降、令和元~5年度まで県・関東大会出場多数、2025年春に甲子園ベスト16。
⭐️練習環境
校外に専用野球場を保有。平日は3~4時間、休日には練習試合や一日練習を実施。グラウンドへの移動には学校バスを使用 。
学校・大学付属の利点を活かし、文武両道を実践しながら鍛練を重ねる環境が整っている。
⭐️進路実績
近年の卒業生進路は以下の通り:
- 投手・梅澤翔大選手:専修大学へ進学し、10試合で防御率1.27の好成績、球速150km台に成長
- 内野手・中山凱選手:青山学院大学へ進学
- 内野手・水谷南音選手:関東学院大学へ進学
他にも明治学院大・武蔵大・大正大など有力私大への進学者を輩出 。準硬式進学者も複数。
その他特徴
⚾️プロ選手輩出:深沢鳳介、横山陸人、高橋礼、原嵩、渡邉大樹らプロ選手を輩出
⚾️監督の指導力:持丸修一監督は2007年就任。選手育成と粘り強いチーム作りで成果を上げている
⚾️進学支援:E/A/S類型により、MARCH・国公立大学を目指す進学指導があり、部活との両立を支援
まとめ
専大松戸高校は、「国際社会で活躍できるリーダー育成」を目指す中高一貫校として、学習環境・教育制度・施設が整った学校である。
硬式野球部は、1959年創部以来、着実に実力をつけ、近年は千葉県を代表する強豪校へと成長している。2015年の夏に初の甲子園出場を果たして以降、夏の甲子園に2回、春の選抜には5回出場(2025年春まで)し、2023年春にはベスト8、2025年春にはベスト16と、全国の舞台で輝かしい成績を残している。
専用の野球場を保有し、学校バスでの移動も可能という恵まれた練習環境で、平日は3~4時間、休日は練習試合や一日練習で鍛錬を積んでいる。特筆すべきは、部員の多くが「S類型(スポーツ強化)」に所属し、文武両道を実践しながら高レベルな指導を受けている点だ。
プロ野球選手も多数輩出しており、深沢鳳介選手、横山陸人選手、高橋礼選手らがその代表例だ。また、大学野球への進学実績も豊富で、専修大学や青山学院大学、関東学院大学など、多くの有力私大へ選手を送り出している。
持丸修一監督の指導力もチームを強くする要因の一つで、粘り強いチーム作りと選手育成に定評がある。充実した環境と指導体制のもと、専大松戸高校野球部はこれからも高校野球界を牽引していく存在となるだろう。