1回戦 結果は境1ー3専大松戸

2025年5月18日(日) ノーブルホームスタジアム水戸
春季関東大会1回戦、境(茨城)と専大松戸(千葉)の一戦は、序盤から主導権を握った専大松戸がリードを守り切り、3-1で勝利。境は8回に反撃の犠飛で1点を返したものの、好機を活かしきれず惜敗した。専大松戸は継投もはまり、終盤の反撃を最小限に抑えた。

投手まとめ
【境】
井崎 健裕:先発6回 3失点 91球。序盤に適時打と失策絡みで失点を重ねるも、中盤以降は粘りの投球を見せた。橋本 大翔:2回を無失点、46球。丁寧な投球で流れを引き戻した。
【専大松戸】
伊藤 怜:先発7回 自責点1 77球。球数少なくテンポ良く抑える投球で試合を支配した。
黒田 隼:8回途中から登板、2回 1失点。走者を背負うも犠飛のみに抑える安定した投球。
主な活躍選手
【境】
久保村 志龍:8番代打。8回に代打で中犠飛を放ち、反撃の口火を切る貴重な一打。
宮部 颯斗:4番・中堅。中安打でチャンスメイクし、守備でも安定感を見せた。
【専大松戸】
土田 悠翔:3番・遊撃。初回に先制の右中間三塁打。試合の流れを作る打撃を披露。
伊藤 怜:8番・投手。左安打と適時二塁打で投打にわたる活躍。試合のヒーロー。
1回戦 試合展開
立ち上がりから試合を優位に進めたのは専大松戸だった。1回裏、相手右翼の失策で走者を出すと、3番土田悠翔の右中間を破る適時三塁打で先制。さらに4回には伊藤怜の左越え二塁打で1点を追加し、序盤から境を突き放した。6回にも伊藤が左前打でチャンスを広げ、捕逸の間に三走が生還し、リードを3点に広げる。
一方、境は毎回のように走者を出しながらも、専大松戸・伊藤怜の緩急織り交ぜた投球に封じ込められ、なかなか得点に結びつけられなかった。8回には代打久保村志龍の中犠飛で1点を返したものの、反撃はここまで。
先制、中押し、ダメ押しと着実に得点を重ねた専大松戸が、継投と堅守で逃げ切り、境の反撃を最小失点に抑えるかたちで3対1の勝利を収めた。序盤のミスと、それを確実に得点に変える勝負強さが試合の明暗を分けた。
⚾️試合のポイント
⚾️ 専大松戸・土田の初回適時三塁打が試合の流れを決定づけた
⚾️ 境は走塁死が3度あり、流れを引き寄せきられなかった
⚾️ 専大松戸・伊藤怜が7回無失点の快投、球数も抑えた効率的な投球
⚾️ 両チームとも送りバントを確実に決め、細かな野球が光る展開
⚾️ 8回の犠飛で境が意地の1点を返すも、反撃は1点止まり
まとめ:境、焦らず攻める姿勢に課題も光明あり
序盤から追いかける展開となった境。走塁死や併殺が響き、なかなか攻撃のリズムをつかめなかったが、中盤以降は継投で流れを引き寄せた。8回には代打久保村の犠飛で得点。選手層の厚みと終盤の粘りは今後に期待が持てる内容だった。
専大松戸、盤石の試合運びで関東初戦を突破
投打で主導権を握った専大松戸。先発・伊藤が7回無失点、攻撃ではミスを逃さず加点。試合終盤の継投や送りバントなど、ディテールまで計算された試合運びは圧巻だった。次戦へ向けても自信を深める勝利と言える。
緻密さと集中力が勝敗を分けた一戦
両校とも守備・走塁に細かな工夫が見えた試合。だが、走塁判断やエラーの差が勝敗に直結した。境は序盤のミスを悔やまれるが、専大松戸の「負けない野球」は見事だった。両校のレベルの高い攻防が光る好ゲームとなった。
