2回戦 結果は叡明6ー7山梨学院

2025年5月19日(月) ノーブルホームスタジアム水戸
山梨学院(山梨)が延長10回タイブレークの末、叡明(埼玉)との接戦を6-6からの7-6で制し、準々決勝進出を決めた。試合は両チームが中盤以降に主導権を奪い合う展開となり、最後は山梨学院が粘り勝ちを収めた。
投手まとめ
【叡明】
増渕 隼人:先発、3 2/3、78球、5失点。序盤から粘りの投球を行なっていたが4回に捕まってしまった。
清水 礼翔:0回1/3、12球、無失点。打者2人に対し四球を与えたが無失点に抑えた。
田口 遼平:5回1/3、90球、2失点。粘りの投球で試合を立て直した。
【山梨学院】
檜垣 瑠輝斗:先発、6回1/3、88球、5失点。終盤乱れたが全体的にピンチでも粘りの投球を見せた。
足立 康祐:4球、1失点。連打を浴び降板。
菰田 陽生:3回2/3、45球、無失点。10回を無失点に抑え最後は自らの打撃で勝利を呼び込んだ。
主な活躍選手
【叡明】
田口 遼平:3番・遊撃→投手。4回にタイムリーツーベースを放ち、投手としても試合を作った。
【山梨学院】
萬場 翔太:7番・二塁。4回の中越え三塁打で2点を奪うと、8回には再び三塁打で同点打を放ち、土壇場でチームを救った。2本の三塁打で3打点。勝負強さが光った。
梅村 団:6番・三塁。2安打1打点と中軸として役割を果たした
試合展開
試合は11時26分に開始。叡明の先発・増渕隼人、山梨学院の先発・檜垣瑠輝斗、両右腕がテンポよく打者を打ち取っていく。1回、2回ともに両軍とも走者は出すものの得点には結びつかず、締まった立ち上がりを見せた。
試合が動いたのは2回裏。山梨学院は四球で出塁した横山悠の好走塁や、6番・梅村団の内野ゴロの間に1点を先制。さらに4回には3連打と送りバントで同点に追いつかれるも、6番梅村の右前打、7番萬場翔太の中越え三塁打、そして8番鳴海柚萊の右前打で3点を加え、5-2と叡明を突き放した。
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叡明、7回に怒涛の攻撃で同点に追いつく
このまま主導権を握るかに思われた山梨学院だが、叡明も終盤に見せ場をつくる。7回、先頭の5番・笘が右前打で出塁すると、代打・本間の左前打、8番・細沼の中前打で1点を返す。さらに相手失策も絡み、9番・長島の適時打、1番・根本の投手強襲の二塁打などで一挙4点を奪取。一時は5-2とリードされていた叡明が、この回一気に6-5と逆転に成功した。
勢いに乗った叡明は、5回から登板した田口遼平がリリーフとして踏ん張りを見せ、山梨学院打線を無失点に抑え続ける。8回裏、再び萬場に中越え三塁打を許して同点に追いつかれるも、それ以上は許さなかった。
勝負はタイブレークへ――山梨学院が最後に意地
試合は9回を終えて6-6の同点。大会規定により10回からはタイブレーク制が適用された。叡明は無死一、二塁から始まる攻撃で青木の左前打で満塁のチャンスを得るも、後続の中軸が三者連続三振に倒れ、絶好機を逃す。対する山梨学院は、その裏に無死一、二塁から始まった攻撃で、4番横山の右前打でサヨナラの走者が本塁へ滑り込み、劇的な幕切れを迎えた。
試合時間は2時間40分。延長10回に及ぶ熱戦は、勝負所での集中力と勝負強さで上回った山梨学院に軍配が上がった。
⚾️試合のポイント
⚾️ 山梨学院の投手リレーが勝負を左右
先発・檜垣が5回1失点と試合を作り、最終盤は菰田陽生が無安打無失点&タイブレークで3者連続三振の圧巻リリーフ。
⚾️ 萬場翔太が攻撃の主役に
4回に中越え2点三塁打、8回には同点三塁打と、2本の長打で3打点。勝負どころでの一打が光った。
⚾️ 叡明の田口が粘投で流れを引き戻す
5回から10回まで1失点のロングリリーフ。特に8回以降の粘投でチームに希望を与えた。
⚾️ 叡明打線、7回に粘りの一挙4得点
中盤まで苦戦しながらも、集中打で一時逆転。攻撃面での成長を見せた。
まとめ:好投と粘投、投手たちの攻防
山梨学院の先発・檜垣は7回途中まで投げて88球。持ち味のテンポの良い投球で試合を作り、5回まで叡明打線を1得点に封じた。後を継いだ足立、藤田はともに失点を喫したが、最後は一塁手からマウンドに上がった菰田陽生が、2回1/3を無安打無失点。タイブレークではプレッシャーのかかる場面で3者連続三振を奪う圧巻の投球を披露し、勝利を手繰り寄せた。
一方の叡明は、先発・増渕が4回途中5失点と苦しい展開となったが、田口が5回からロングリリーフ。6回から10回までを1失点に抑える力投を見せた。特に8回以降は山梨学院の中軸を相手に粘りの投球を続け、チームに勝機を与え続けた。
主役は萬場翔太――2本の三塁打で勝利の立役者に
勝利の立役者となったのは、山梨学院の7番打者・萬場翔太だ。4回の中越え三塁打で2点を奪うと、8回には再び三塁打で同点打を放ち、土壇場でチームを救った。2本の三塁打で3打点。勝負強さが光った。
また、6番の梅村団も2安打1打点と中軸として役割を果たし、1番髙橋、2番石井も出塁でチャンスメイクに貢献した。
悔しさ残る叡明、課題と収穫の一戦
惜しくも敗れた叡明だが、7回に一挙4得点を奪うなど、打線の粘りと集中力は特筆に値する。リリーフの田口も投打に渡って奮闘し、チームを鼓舞した。中盤の失点や、タイブレークでの拙攻など課題は残るが、この悔しさを糧に夏へ向けての成長が期待される。