1回戦 結果は佐野日大２ー３習志野
春季関東大会の1回戦がひたちなか市民球場で行われ、習志野（千葉）が佐野日大（栃木）を3対2で下し、準々決勝進出を決めた。
2025年5月18日（日）／ひたちなか市民球場
投手まとめ
【佐野日大】
鈴木 有：先発6回 86球 2失点。立ち上がりに1点を失ったものの、以降は粘りの投球で習志野打線を抑えた。ストレートとスライダーを軸に、三振5つを奪い試合を作った。
洲永 俊輔：1回 12球 無失点。ストレートと変化球のコンビネーションで三振2つを奪い習志野打線を三者凡退に抑える好リリーフを見せた。
中村 盛汰：1回 15球 1失点。不運なバントヒットから失点を喫したものの、後続を断って追加点は許さず。要所で踏ん張った。
【習志野】
向井 脩人：9回完投・126球 2失点（自責2)。佐野日大打線の粘り強い攻撃に対し、要所を締める投球で完投勝利を収めた。被安打8ながらも与四死球は最小限に抑え、最終回の反撃にも落ち着いたマウンドさばきで逃げ切った。ランナーを背負っても大崩れしない。ゲームメイク力が光っていた。
主な活躍選手
【佐野日大】
櫻井 剛志：5番。9回に右線へのソロ本塁打で反撃の狼煙を上げる。
中村 盛汰：代打→投手。9回に中前適時打を放ち1点差に詰め寄るなど、攻守に存在感を示した。
【習志野】
岡田 諒介：3番。初回に先制の右越え適時二塁打、8回にも貴重な追加点となる右中間二塁打を放ち、2打点の活躍。
井上 重児郎：9番。5回に中前適時打で2点目を奪う勝負強さを発揮。
1回戦 試合展開まとめ
初回、習志野は2番島原の左二塁打を起点に、3番岡田のタイムリーで1点を先制。佐野日大は好機を作るも、向井の前に得点を奪えない展開が続く。
5回裏には、7番林の中前打を足がかりに、9番井上がセンターへ適時打を放ち、習志野が2点目を追加。8回には再び岡田がタイムリーを放ち、3-0とリードを広げた。
しかし、佐野日大も9回に反撃。櫻井の本塁打を皮切りに連打で2点を返し、なおも2死満塁と一打逆転の場面を作ったが、最後は2番金子が三ゴロに倒れ、あと一歩届かなかった。
⚾️試合のポイント
⚾️8回裏・岡田の追加点タイムリー
佐野日大が追撃ムードに入る前、岡田が右中間を破る一打で貴重な1点を追加。最終回の追い上げを考えると、この一点が勝負を分けた。
⚾️9回表・佐野日大の怒涛の攻撃
本塁打、安打、適時打、死球と詰め寄った佐野日大だったが、最後は向井が執念の完投。守り勝つ野球を体現した。
まとめ
習志野はエース・向井の力投に加え、岡田を中心とした中軸の勝負強さが光った。一方の佐野日大も最終回に底力を見せ、観客を最後まで引き込む熱戦を展開。1点差での敗戦となったが、攻守ともにレベルの高い戦いを見せた。
習志野はこの勝利で準々決勝進出。次戦も向井を中心に総合力での戦いに期待がかかる。
