決勝 結果は専大松戸2ー7健大高崎

2025年5月25日(日) ノーブルホームスタジアム水戸
2025年春季関東大会決勝は、群馬の健大高崎が千葉の専大松戸を7-2で破り、関東の頂点に輝いた。1回裏の3点先制で主導権を握った健大高崎は、打線がつながりを見せ、終始試合を優位に進めた。一方、専大松戸は反撃に転じる場面もあったが、要所でのあと一本が出ず、健大高崎の投手リレーに封じ込まれた。
投手まとめ
【専大松戸】
鬼頭 智大:先発、5回 93球 4失点。力強い直球で粘るも、初回に痛打されてしまった。
門倉 昂大:2回 48球1失点。リリーフとして踏ん張る場面もあったが、健大打線に追加点を許してしまった。
伊藤 怜:1回 22球 2失点。打者6人に対し3安打を浴びた。
【健大高崎】
石垣 聡志:先発、2回 30球 無失点の安定した立ち上がり。打線の援護を呼び込んだ。
下重 賢慎:5回 18球 1失点で好投。緩急を使った投球で流れを渡さなかった。
神崎 翔斗:1/3 19球 1失点 専大松戸の反撃を最小失点で切り抜けた。
石垣 元気:1回2/3 14球 無失点 三振3つを奪う圧巻のピッチングで関東の頂点に立った。通算防御率0.00とこの大会を支配した。
主な活躍選手
【専大松戸】
髙貝 規仁:(2番・二塁)8回に右適時二塁打を放ち、反撃の一打を記録。鋭いスイングが光った。
森岡 大和:(7番・捕手)5回に左中間を破る二塁打でチャンスを演出した。
【健大高崎】
石田 雄星:(1番・中堅)初回からヒットで出塁し、攻撃の起点に。4回、6回にも適時打を放ち、攻守で存在感を示した。
栗原 朋希:(4番・右翼)1回に先制タイムリー二塁打、5回には右安打と勝負強さを発揮。
佐藤 龍月:(7番・左翼)全打席出塁を記録した。1回に2点タイムリー、6回にも右前打と勝負所で結果を出した。
試合展開
試合は初回から動いた。健大高崎は1番石田の中前打からチャンスを作ると、4番栗原のレフトへ適時二塁打で先制。さらに7番佐藤がレフトに2点適時打を放ち、一気に3点を先取した。
対する専大松戸は2回に失策絡みで走者を出すも無得点。健大高崎は4回、再び石田がセンターへ適時打を放ち1点を追加。点差を4点に広げた。
5回、専大松戸が反撃。森岡の左二塁打と鬼頭の左前打でチャンスを作ると、9番川島がスクイズを決めて1点を返す。しかし、後続が倒れさらなる得点はならず。
健大高崎は6回、再び石田が中越え適時二塁打を放ち5-1。なおも攻めたが、2点目は奪えず。7回にも杉山の右安打と足を絡めた攻撃で満塁とするが、追加点は挙げられなかった。
専大松戸は8回、代打藤田が三振後、長谷川が中前打で出塁。続く髙貝が右翼線への適時二塁打を放ち2点目。しかしその後のチャンスで畳みかけることができず、健大高崎がリードを守り切った。
⚾️試合のポイント
⚾️健大高崎は初回に一挙3得点で主導権を握る
⚾️石田雄星が攻守にわたる活躍、2安打1打点
⚾️専大松戸はスクイズや適時打で食らいつくも、健大高崎投手陣の前に倒れた
⚾️中軸の栗原・佐藤龍月がチャンスで確実に得点につなげた

まとめ:健大高崎 打線が主導権を握り勝利へ
健大高崎は初回からの集中打でリズムをつかみ、その後も再三得点圏に走者を送りながら、着実に加点。石田や栗原ら主力が流れを切らさず、攻撃の軸となった。また投手陣も4人の継投で的確に試合をコントロール。盤石な試合運びで決勝を制した。
専大松戸 あと一本が出ず悔しい準優勝
専大松戸は5回と8回に得点を挙げるも、序盤の3点ビハインドが重くのしかかった。初回の好機を無得点に終わったのが悔やまれる。中盤以降は粘りを見せる場面もあったが、健大の継投に封じられた。
両校の実力がぶつかったハイレベルな決勝戦
序盤にペースを握った健大高崎がそのまま試合を優位に進めたが、専大松戸も終盤まで反撃の機会を作るなど、見応えある内容だった。今大会を通じて、両校ともに高い総合力を披露しており、夏に向けてさらなる飛躍が期待される。関東の強豪校同士の戦いは、今後も注目を集めるだろう。

